責任あるギャンブル
利用を見直すきっかけ
次の利用を始める前に、今回の支出と時間を振り返ってください。
ギャンブルは娯楽であり、収入を得る手段でも、借金や生活費の穴を埋める方法でもありません。負けが込んだときほど「取り返そう」という気持ちが強くなりますが、そこで続けると損失は膨らみがちです。あらかじめ使う金額の上限を決め、その範囲を超えないことが基本です。記録をつけておけば、予定より長く利用していると感じたときに、金額と時間をすぐ確認できます。
避けたい状態での利用
疲れているとき、気分が落ち込んでいるとき、あるいは飲酒後は、判断力が鈍ります。
こうした状態では普段ならしないような賭け方や、決めた上限を破る行動に出やすくなります。感情が高ぶったままの利用は避け、冷静なときに改めて判断してください。休憩を入れずに長時間続けるのもリスクを高めます。こまめに間隔を空け、集中が切れたと感じたらその日は終わりにしましょう。
変化のサインを見逃さない
次のような変化があれば、早めに利用方法を見直す必要があります。
- 家族や友人に利用状況を隠すようになる
- 借入れや支払いの遅れが増える
- 負けを取り戻すために再度利用してしまう
- ギャンブルについて考える時間が増え、他のことに集中しにくくなる
これらの兆候は、娯楽の範囲を超え始めたサインです。ひとつでも当てはまるなら、利用を止めて状況を整理してください。
セルフ除外の実際
自分で利用を制限したい場合は、セルフ除外が役立ちます。
これは一定期間、アカウントへのログインや入金を止める仕組みで、利用者が期間を選べます。ただし、それまでの損失が戻るわけでも、借金が消えるわけでもありません。あくまで次の利用を防ぐための措置であり、期間中に別の方法で賭けようとすれば意味が薄れます。除外期間を決めたら、その理由を書き留めておくと、解除を考えたときに思い出せます。
周囲の人の支え方
身近な人がギャンブルで苦しんでいる場合、責めるより先に話を聞くことが大切です。
「やめればいい」と強く言うだけでは、相手は隠れて利用しがちです。利用状況を隠している、借金があるといった話を打ち明けられたら、まず否定せずに受け止め、一緒に相談先を探してください。本人が問題を認めていない間は、無理に解決しようとせず、見守る姿勢を保つことも選択肢です。
未成年者への配慮
アカウント情報や支払い情報を第三者と共有しないでください。
これは本人の保護だけでなく、未成年者が本人になりすまして利用するのを防ぐ意味もあります。ログイン情報やクレジットカードの番号を家族や友人に教えると、その人が勝手に利用する危険があります。情報は自分だけで管理し、共有を求められても応じないのが基本です。
相談できる情報源
問題が深刻化する前の情報収集には、次の外部リソースが参考になります。
- 厚生労働省 依存症についてもっと知りたい方へ — 依存症の基礎知識や、兆候への気づき方を確認できます。
- 厚生労働省 依存症対策 — 支援制度や相談窓口に関する案内があります。
- ASK ギャンブル依存症 相談先一覧 — 相談機関の選び方や基本的な制度を確認できます。
早い段階で相談するほど、選択肢は広がります。日本では公的な相談窓口や依存症対策の情報が整備されているため、ひとりで抱え込まずに利用してください。
最後に
時間や支出を自分で管理し続けることが、娯楽としての範囲を保つための近道です。